レベルEを読んでみた

レベルEを読んでみたに関する記事です。

 
2007/04/05(木)

読書感想文

幽遊白書の次回作「レベルE」の読書感想です。
「レベルE」は週刊誌連載ながら異例というか特例の月1連載でした。 冨樫氏はアシスタントを使わずに「レベルE」を描いたそうです。 週刊少年ジャンプの漫画といえば、アシスタントをたくさん使って原稿作成作業を進めていくのが通常だと思います。
背景専門の専業アシスタントもいます。
漫画家本人の絵より、背景のほうが上手いとか、よくありますよね(あるのか?)。 それを考えると、「レベルE」を全部冨樫氏一人で描いたなんて、現在の「HunterxHunter」の休載ラッシュからは想像できない仕事量ではないでしょうか。 もっとも、冨樫氏は、幽遊白書の時代から、アシスタントとの確執が噂されておりましたから、「レベルE」を一人で描いたというのは、そのあたりに理由があったのかもしれません。

ネタ探し

さて、この漫画の楽しみのひとつは、冨樫氏が漫画内に随所に仕掛けたネタを探すというものがあります。 たとえば、意外と言及されていないのが、「バカ王子=パタリロ説」。 主人公のバカ王子のモデルは、魔夜峰央のギャグ漫画「パタリロ!」の主人公パタリロ王子であるということは、ほぼ確定的であると思われます。 その荒唐無稽な役回りの同一性は言うまでもありませんが、他にも「パタリロ=バカ王子説」を示唆するいくつかの点を指摘することができます。 たとえば、幽遊白書の飛影のモデルが「パタリロ」のわりとマイナーな登場人物スカンキーであるとは、作者自身発行の同人誌「ヨシりんでポン(※)」における作者本人の弁であります。

そして、なによりも「レベルE」のディクスン星人の名は、フランスの探偵アンリ・バンコランの活躍するディクスン・カーの一連の推理小説シリーズから来ているだろうと考えられます。言うまでもなくバンコランは、「パタリロ」に登場する美形諜報員バンコラン大佐の名であり、そして、このバンコラン大佐に非常に近しい役回りを与えられているのは、ドグラ星王立護衛軍隊のクラフト隊長であります(外見まで似ている)。

要するに、冨樫氏はかなりのパタリロ好きで、「レベルE」のいろんなところに「パタリロ」へのオマージュを忍び込ませている、ということです。その辺があからさまになるような野暮なことはしないのが冨樫氏というべきでしょう。

話の面白さもさることながら、色々と凝った設定に対してこのような穿った読みが色々と試せるのも、「レベルE」を読む楽しみであるといえるかもしれません。

さて、これだけ書くと、「バンコラン大佐がクラフト隊長なら、マライヒは? 」っていう強い疑問がどうしても沸いて来たりします。そういえば、マライヒといえば、幽遊白書の1巻に、音田弦というキャラが主人公の「とらぶるカルテット」なんてのがありましたね。もうすでに「とらぶるカルテット」のネームは存在するということなので、同人誌でもいいから発表してほしいところです。

(※)通称ヨシぽん。冨樫氏は麻雀好きそうですので、麻雀番組「ワレメでポン」からのネーミングかと思われます。94年幽遊白書連載終了記念に作者の手で作られた同人誌。コミケで数百部の限定無料配布→今も高価な値段で取引されています。冨樫氏の弟氏との共同制作&出版のようです。

ちなみに「ヨシりんでポン」は私もどこかで読んだことがあります。裏表紙は、南野君と鴉のお耽美系の絡み絵です。ボーイズラブな同人誌というよりも、漫画家の内輪ネタや、作者の心情吐露がメインの内容だった覚えがあります。

参考図書

「レベルE」全3巻 (著)冨樫義博

パタリロ! (第1巻) (著)魔夜峰央

髑髏城 (著)ディクスン・カー

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冨樫仕事しろ

2007.04.11 14:52 URL | 祖 #- [ 編集 ]

>祖様

案外、匿名で別の仕事してるかもしれませんよw
小説書いてるとか。

2007.04.12 22:56 URL | れびゆ #JalddpaA [ 編集 ]

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